
今回は、『ICT建設機械による施工』について当現場で採用した建機やシステムをご紹介します。
写真では分かりづらいですが下記のような機器が各所に設置してあり運転席に設置した車載モニター越しにリアルタイムで施工形状等を確認しながら運転します。

ICT施工とは
前回(ステップ2:3次元設計データ)にて作成したデータや位置情報システム等を活用して建設機械を自動・半自動運転およびOPの操作補助を行う技術です。
当現場では、ネットワーク型RTK-GNSS測位方式マシンガイダンス(MG)という技術を搭載したICT建機を使用して護岸・築堤部分の法面整形作業を行いました。
↓↓ネットワーク型RTK-GNSS測位方式↓↓

[用語説明]
GNSS・・・人工衛星を利用して地上の現在位置を計測するシステム
ネットワーク型RTK・・・観測誤差を電子基準点のリアルタイム観測データ等を利用して補正する方式
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ICT建設機械は、技術進歩がすさまじく様々なニーズに合わせて種類や通信測位方式が年々増えてきている印象を受けます。
選択肢が増える一方で何の工種でどの機械にどんなシステムを利用するかで工事の作業効率が大きく左右されそうです。
近年、ICT活用工事を何度か経験した中で思った事は
ICT施工・従来施工両方の知識と技術を効率性・経済性で比較できて導入するポイントを見分ける目と経験が必要な気がします。
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ICT建機にご興味がある方は、是非メリット・デメリットをご理解された上で検討ください。
ICT建機導入のメリット
1.高精度な施工:3次元設計データに基づいた正確な施工
2.作業効率の向上:作業員の省力化及び工期短縮
3.扱いやすさ:若手OPの早期戦力化、OPの技量に依存しない施工性
4.安全性の確保:重機周辺での手元作業を低減できる
ICT建機導入のデメリット
1.導入コストがかかる:初期投資にかかる費用が数百万~1000万を超える場合もある。『購入するもの』、『リースで対応可能なもの』の選定や補助金・助成金の積極的な活用などいまだ課題は多いのが現状です。
2.専門OPの育成:操作を自動化・簡略化する一方で、その能力を最大限に引き出すためには、従来とは異なる新しい知識とスキルが必要とされる。
次回は、ICT活用工事(ステップ4)3次元出来形測量について紹介していきます。

